②日本人が英語を話せない本当の理由

英語話者と日本人では、世界の見え方が違う

英語と日本語を比較してみましょう。

英語話者は、まず
「誰が」「どうする」を立てます。
いわゆるS(主語)、V(動詞)です。

日本語話者は、最初に、
「状況・状態」を話そうとします。

お腹すいたI’m hungry.
雨だねIt’s raining.
うるさいなあThey’re being noisy.

「うるさいなあ」と言いたいのに、「彼ら」(They’re)が先に頭に浮かびますか?

浮かびませんよね。

「うるさいなあ」と言いたいなら、「うるさいなあ」が先に浮かびます。当たり前です。

ところが、英語話者は、「彼ら」(They’re)が先に浮かぶのです。

これが、日本人が、英語をなかなか話すことができない理由の一つです。


日本人は、まず、「うるさいなあ」が浮かぶ。
それから、「主語が必要」と考える。
「主語はThey。では、動詞はare」と考える。
それから、やっと発話です。

これが、よく言われる、「日本人は、文章を全部組み立ててから話そうとする」の正体です。


世界を認識するスタイルが違う、と言っていいでしょう。

無意識の領域に潜む、根深い問題なのです。
克服には、時間がかかります。


英語は、情報を後ろに足していく

英語は、SVを繰り返し、その後ろに情報を追加していく、シンプルな構造をしています。

たとえば、下記は、”He walked”というSVの後ろに、情報が追加されています。

He walked through the corridor.前置詞句「どこを」
He walked with great care.副詞句「どんな様子で」
He walked, exhausted from the match.過去分詞「どんな状態で」
He walked with his hands shaking.with O C(能動)「どんな状況で」

追加情報はつなげて、He walked through the corridor with great care, completely exhausted…と続けることができます。

英語話者は、このような文を聞くと、情報が次々に追加されていくことによって、より鮮やかに情景が描き出されていくように感じます。

実に簡単で、シンプルです。

ところが、日本人は、ついていけない。

いわゆる、「長文になるとついていけなくなる」問題です。

日本語と構造が根本的に違うため、途中から、こんがらがってしまうのです。


解決は「英語話者を模倣する」

上記は、英語話者の思考の流れそのものです。
つまり、まずSVを先に立て、「どこを」「どんな様子で」を順番に考えていきます。

要は、これを真似すればいいわけです

英語は、本来、とてもシンプル。
日本語で考えるから、ややこしくなる。

英語を、英語の語順で、英語のまま理解する
英語話者の思考の流れで、発話する

これでいいのです。


とは言え、言うは易く行うは難し。
日本人にとっては、世界の見方を変えろ、と言われているに等しい。

前の記事で申し上げたように、英語を学ぶということは、「英語話者が英語を生成する、その方法を模倣する」こと。

模倣につなげるため、聴き、読み、英語話者が英語を生み出す行為を、追体験していくようにしましょう。


<行動>

・英語の語順で、英語のまま理解する。
・SVで始まる、英語生成法を体得していく。


では、どのくらい体験すればいいのでしょうか。
猛特訓が必要なのでしょうか。

いいえ、常識的な範囲で大丈夫です。

次は、「英語はどれくらいやれば身につくのか」について、お話ししたいと思います。