付帯状況とは
He walked down the street, whistling softly.
彼は陽気に口笛を吹きながら通りを歩いた。
この文では、
He walked down the street(通りを歩いた)という主文に、
whistling softly(陽気に口笛を吹きながら)が、
後から情報として追加されています。
この追加された部分を「付帯状況」と呼びます。
要は追加情報なのですが、英語はもともと「後から情報を追加する言語」で、このように、後からどんどん説明が加わっていきます。
日本語と構造が違うため、付帯状況は日本人には難しいです。むしろ、いったん日本語訳は忘れ、英語を英語のまま、英語の語順で、追加情報の塊として理解していった方が分かりやすいでしょう。
① 現在分詞による付帯状況
It was on his way back past them, clutching a large doughnut in a bag, that he caught a few words of what they were saying.
帰りに通り過ぎた時だった。大きなドーナツを袋に抱えていると、彼らの話している言葉が聞こえてきた〈1-1-4〉
主文:he caught a few words…
付帯:clutching a large doughnut
② 副詞句による付帯状況(能動関係)
They walked more slowly, ears straining for the faintest sound.
彼らは、どんな小さな音も聞き逃さないよう耳をそばだて、さらにゆっくりと進んだ〈1-15-271〉
主文:They walked
付帯:ears straining
③ with OCによる付帯状況(能動関係)
②の文にwithを加え、付帯状況であることを明確にする(意味は同じ)。
They walked more slowly, with ears straining for the faintest sound.
※strainingとその目的語 ears は、能動関係
※②と比べやや冗長な文体
④ 副詞句による付帯状況(受動関係)
(it) raised itself again, fangs exposed, poised to strike.
再び鎌首を持ち上げ、牙をむき出しにし、襲いかかろうと構えた〈2-11-205〉
主文:It raised itself
付帯:fangs exposed
※exposedとその目的語 fangs は、受動関係
(主語はit、動詞はexposed、目的語はfangs)
※③と同様にwithをつけることも可能
⑤ with OCによる付帯状況(受動関係)
Uncle Vernon straightened up, gasping for breath, with Harry’s letter clutched in his hand.
ヴァーノン叔父さんが、息を弾ませて真っ直ぐに起き上がると、その手にハリー宛ての手紙を握りしめていた〈1-3-41〉
主文:Uncle Vernon straightened up
付帯:gasping for breath
付帯:with Harry’s letter clutched
※clutchedとその目的語 Harry’s letter は、受動関係
④と文法上の構造は同じ。
ただし、この文の場合は、withを除いてはならない(意味をなさなくなる)。
同様の用法に、次の表現がある(高頻度)。
・with one’s arms folded(腕を組んで)
・with one’s legs crossed(脚を組んで)
⑥ 異なる主語による付帯状況
She wrenched open doors and marched along corridors with Harry trotting miserably behind her.
教授は力強くドアを開けると、廊下を進んでいった。その後ろを、惨めな気持ちでハリーは小走りに追いかけていった〈1-9-160〉
主文:She wrenched open doors…
付帯:with Harry trotting
※主語は異なるが、両者は密接に関連しており、一つの連続した状況であることを表す。

