当サイトの目的(単語帳を公開した理由)

当サイトは、英語学習者の一助になることを目的に、英語に関する情報提供を行っています。

中級者・上級者の定義

当サイトでは、中級者・上級者の学習課題を下記のように考えています。

中級上級
学習の中心インプット系
(聴く・読む)
アウトプット系
(話す・書く)
主な目標150wpmの速度で
リスニング可能
150wpmの速度で
スピーキング可能
必要な学習時間1,000時間10,000時間

中級とは、TOEICで600~900点のレベルになります(TOEICはインプット系の能力をはかるテスト)。語彙力の目安は下記の通り。

高校修了レベル中級修了レベル
TOEIC目安600点900点
受動的語彙5,000語10,000語
能動的語彙1,500語3,000語

上級に進むための学習方法

中級を卒業し、上級に進むために必要な学習は、なにより「多読・多聴」です。

TOEICで説明すると、

・リスニング:1分間に150語程度のスピードで、問題文が次々に読み上げられる。

・リーディング:時間内に読み終えるには、1分間に150語程度のスピードが必要(さらに考える時間を確保するには、1分間に200語程度が必要)。

この能力を身につけるには、様々な研究から、英語を「読む・聞く」学習が、1,000時間必要だと言われています(人により、800時間かもしれませんし、2,000時間かもしれませんが、少なくとも100や200時間ではない、という意味です)。

1,000時間は、毎日1時間学習して、3年かかるイメージです。
1分間に150語のスピードで読んだとして、9,000,000語の量を読むことができます(実際には、考える時間が必要なので、数百万語の量になるでしょう)。

なお、上級者の主な学習課題はアウトプット系(話す・書く)になります。

「低頻度の語彙」が問題

ここで、大きな問題になるのが、語彙です。

語彙は、今後、10,000語、15,000語と増やしていく必要がありますが、(わたしの狭い経験では)そのためのよいメソッドがないのです。

語彙は、英語に限らず、あらゆる言語で、高頻度のトップ数千語で、全体の9割をカバーすることが知られています。

高校までで、高頻度の語彙は、すでに学習済みです(市販されている「よく出る単語」の類は、ほとんどこの部分を扱っています)。

これからは、残り1割を占める、頻度が低く、10万語、100万語の文量に1回しか登場しない数万個の語彙を覚えていくことになります。そのためにも、多読・多聴が必要なのです。

ところが、多読・多聴するなかで、知らない単語に出会うたびに時間を割いていては、「多読・多聴」という方針そのものが成り立ちません。数個なら問題ありませんが、万の単位となると、膨大な時間を取られてしまいます。

この矛盾を解決するメソッドはあるのでしょうか。
わたしが探した範囲では、よいものは見つかりませんでした。

Grade本や対訳本など、近いものはあるのですが、相当な冊数を重ねる必要があり、結局、多読・多聴と両立しません。

よいメソッドが存在しないことが、日本人の英語力がなかなか上がらない理由の一つになっているのではないでしょうか。

多読・多聴のための単語帳

そこで、わたしが自分のために作った「単語帳」を公開しようと思います。

わたし自身、同じ矛盾に悩んできました。いつまでたっても、知らない単語がなくならない。市販されている単語帳を読んでもダメ(低頻度はあまり載っていない)。知らない単語を読み飛ばして「多読」しても、知っている単語を辿っているだけで、何をやっているか分からない。

結局、わたしは、辞書を引くしかありませんでした。

また、上級者はデータベースを作っていることを知り、1冊読み終えるたびに、調べた単語をエクセルに打ち込み、データベース化しました。

読み返すときは、出てくる順番に単語を並べておき、手元ですぐに確認できるようにしました。そうして、ストレスなく読書が楽しめるようになり、多読・多聴が実現しました。

楽しめるようになると、記憶も定着します。やはり、言語は、泣いて笑って、心で感じて獲得するものなのですね。

もちろん、これには膨大な時間がかかっています。

同じような苦労を、みなさんにして欲しいとは思いません。そこで、(自分用に作ったもので恐縮ですが)単語帳を公開していくことにしました。「多読・多聴のための原書ガイド」と題したコーナーが、それに当たります。これが、わたしの考える、辞書を引かずに数百万語の原書を読むためのメソッドです。